紅茶グマ日記

店主・かとうみどり的日常

---2007年3月の日記---

2007年3月26日(月) 春まつり
紅茶グマ焼菓子工房、「春まつり」は、無謀にも「食べ放題」です。

前からやってみたかったのですが、「大変なんじゃない?」と、
みんなから、なかなかOKがもらえず、早5年。
そして、やっとこさこの週末、その念願の食べ放題企画をやれることになりました。

いったいどのくらい作ればいいの?
ギャル曽根ちゃんみたく、道場破り系のお客さまがきたらどうなるの?
など、数々の不安から、本当に、不安からです...パパとふたり、本日、食べ放題のシミュレーションをやってみました。
まず、ふたり向き合って、レモンのオペラ、チョコレートのシュー、
マンダリンオレンジのムース、フランボワーズのムース、そして洋梨のタルトレット。
まずは、礼儀正しく一礼してから、静々と...5種類のケーキを、お皿にのっけて、一気食いしてみました。
そして、恐るべき結果に、愕然としました。

「ねえ、私、まだ全然食べれるかも...」
「うん。ボクも平気」
「これじゃ、物足りないよね」
「当たり前だ!まだたった5個じゃないか!」
「たった...そ、そうだね。5個だもんね!」

きょわい。ケーキを5個食べても全然へっちゃらな私たち...
たぶん10種類は軽くいけてしまう。
そんなこんなで、ますます不安になり、もっと作った方がいいのかな...と、
この期に及んで、再び、ケーキとにらめっこを続けています。

ご来店くださるお客さまには、いっぱい食べていただきたいので、
3月30日、31日、そして4月1日は、二十数種類のケーキをご用意する予定です。
ババロワズ、シュー、タルト、パイ、モンブラン、チーズケーキ、そしてスコーン。
複雑な構成のものからシンプルなものまで、小さなショーケースに
たくさんの春らしいケーキを並べる予定です。「春まつり」の詳細と種類は、こちらをご覧ください。

小さなテーブル3席のみですので、予約制とさせていただいております。
30、31日は、すでに満席となっておりますが、4月1日の日曜日には、まだ余裕がありますので、ぜひぜひお問い合わせくださいませ。

メールお待ちしております!
No.169

2007年3月8日(木) カマタスエコさん
3月1日、午前中の教室がなごやかに終わって、お昼休みにパソコンを開き、カマタスエコさんの訃報を知りました。

あまりに突然で、全然信じられなくて、知り合いの方にメールを出したり、友だちに連絡を取ったりして、詳細を確認しました。
それで、2月28日のお昼頃、クモ膜下出血で急逝されたことを知り、本当に真っ白になるというのはこういうことなのか...と、思いました。

3月3日の夕方、教室が終わってからお通夜に行って、カマタさんに会ってきました。

本当に、カマタさんはそこにいました。
それまで、どうしても信じられなくて一粒の涙もこぼさなかったのに、突然涙があふれてきて、友だちとふたり、抱き合って子どものように泣きました。
どんなに、泣いても泣いても、誰もカマタさんを呼び戻せない。
私はカマタさんにあんなにお世話になったのに、なにひとつ、お返しすることができないまま、カマタさんは逝ってしまわれました。

紅茶グマには、カマタさん手作りのクリスマスツリーがあります。カマタさんが紅茶グマの初めてのクリスマスの前に作って、プレゼントとしてわざわざ届けてくれたもので、私たちは「カマタツリー!」と呼んでいます。
カマタさんのお誕生日に、みんなでクロカンブッシュを作り、シャンパンを開けてパーティーをして、大盛り上がりに盛り上がったこともありました。

カマタさんのことで、たくさんの方がこの紅茶グマのサイトを訪れてくださっています。
パパがカマタさんのネット供養をしてあげよう、と言って、私も、カマタさん、きっとそういうことをしてあげることぐらいしかできないと思って、亡くなったことを何度も書こうとしたのですが、どうしても、途中で涙があふれてきてしまって、こんなにも悲しいのに、自分が書く言葉は、なんて薄っぺらいんだろう、なんて情けないんだろう、と、どうしてもここにアップする気になれませんでした。

でも、今日、教室で、ひとりの生徒さんが、
「あの...カマタさんが...」と言われ、カマタさんのお話になりました。
彼女は何年も前からカマタさんの日記を読んでおられて、カマタさんのお料理や文房具についての紹介が大好きだったとおっしゃっていました。
後から後から、カマタさんの話がこぼれてきて、生徒さんは涙を浮かべていらっしゃいました。
カマタさんの日記を見て、紅茶グマを知り、教室にきてくださったり、通販の注文をしてくださったりした方がたくさんいらっしゃいます。
本当にあったかくて、面倒見がよくて、肝っ玉があって、でも実は繊細で...
時間がたてばたつほど、カマタさんは遠くにいくどころか、私の近くにいるような気がしています。

カマタさん、今までいっぱいありがとう。
私は、カマタさんがよく言ってた、口福なお菓子を作るよ。いっぱい作るよ。
だから、どこかで見ててください。
涙はそのうち乾くし、この空っぽな、どこかが切り取られてしまったような感覚にもいつかは慣れるでしょう。
でも、それは慣れただけで、欠けた部分が戻ってくるわけじゃない。忘れるわけじゃない。
だからこそ、これからの生き方を大切にしなければ。そう思っています。

そして、たくさんの方から、いろいろなメッセージをいただきました。
本当にありがとうございます。すべての方にお返事を書くことは、まだできていませんが、
みなさまのお心遣い、本当に感謝しています。

私は生きています。それがどんなに大切なことか...当たり前のように思っていたけれど、今はそれが身に沁みています。

いろいろんなことに気づかせてくれたスエコ姉さん、やっぱりあなたは、私のお手本です。
やっとここで、言えそうです。

さよなら、カマタさん。ご冥福をお祈りいたします。
No.168

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