紅茶グマ日記

店主・かとうみどり的日常

---2007年2月の日記---

2007年2月25日(日) りんちゃんの丸太サンド
遅れに遅れている冬のヴァリエテですが、なんとか1/3量の出荷をさせていただきました。
まだお届けできていないお客さま、申し訳ございません。
来週にまた1/3の発送をさせていただく予定ですので、もう少々お待ちくださいませ。

そして、今日、インターネット上でのお客さまの発注が終わって、ホッとひと息…のはずなんですが、まだ、こちらで年間を通しておこなっている、お菓子教室の2007年度の教室のメニューの発表をおこなっておりません。
2007年度から、ちょっと方針を変更させていただこうと思っています。

代官山イル・プルー・シュル・ラ・セーヌで私が学んできたフランス菓子を引き続き作り続けていくのはもちろんですが、そのほかに、自分で味わってきたビストロのデセールの再現や、昨年に引き続き、紅茶グマ焼き菓子工房のオリジナルのお菓子なども、メニューに少しずつ取り入れていきたいと思っています。
実際にやってみないと、どうなることやら、わからなかったりする気弱な私ですが、もし余裕があれば、単発でのご参加も、お願いする機会があるかと思います。
よろしくお願いいたします。

おいしいお菓子を作るのは、そんなに難しいことではないような気がします。
材料をきちんと計量して、ちょっと自分で失敗したりしながら、コツさえつかめば、そこそこのものは、たぶん大丈夫です。
ただ、そこに、「おかあさんが作ってくれたホットケーキ」とか、「〇〇ちゃんがプレゼントしてくれたガトーショコラ」、みたいなものが上についてしまうと、もう、誰も太刀打ちできないものになってしまいます。
それは、少し焦げていようが、膨らみが悪かろうが、とてつもない特別感が生まれてしまうので。

かく言う私も、今日のランチ、「丸太?」と、ゲラゲラ笑いながら、次女の作ってくれた、キューカンバサンドを食べました。
大笑いしていたけど、小学2年生、強風の中、ピンクのジャンパーにマルシェカゴと言う、微妙なイデタチで、スーパーにひとりで買い物に出向き、自分でパンを切って、きゅうりを丸太のように太く縦に切った、丸太サンドイッチ。
一緒に食べるはめになった、スタッフのシムちゃんには申し訳なかったけど、これ、私的には、かなりやられちゃいました。
手作りって、やっぱり世界最強。
サンドイッチを食べながら、できれば、みなさまのこういうお手伝い、これからもやらせていただけたら…と思った次第です。
No.166

2007年2月12日(月) 凛として
今日、中目黒の石丸館にランチに行きました。

まずアミューズから、ウニのジュレ寄せを出していただいて、みんな大感激。
続いて、我儘を言ってお願いしておいた、日本で石丸シェフしか作れないという、フォアグラのブリオッシュ包みがアントレ、そして、お魚はアマダイ。こんな風にお魚が料理できるようになれたら…と、うっとりさせられてしまいました。

お肉は、これも事前にお願いしておいた、ジビエで鹿です。鹿のお肉そのものがおいしいのは当たり前ですが、一緒に出していただいた鹿のパイ包みも、それはそれはおいしくて、みんなお皿に向かっている時は、本当に言葉を失ってしまう始末。
そしてデセールは栗のムースとみかんのソルベ。
サービスをしてくださるマダムに、私は思わず、「メルシー」と言ってしまいそうになって、「ハッ」としました。
石丸シェフのお料理をいただいている間に、なんだか自分がパリにいて食事をしているような、そんな気分になっていたのです。

「かんたんに、料理をまずいなんて言ってはいけないよ。フランスで料理したら、きっちり作れば、きっちりと答えがでるけれど、日本で再現するとなると…」と、石丸シェフが、フランス料理を日本で作ることの難しさを、聴かせてくださいましたが、これは、石丸シェフでなければ、わからないご苦労があられての言葉だと、しみじみ思いました。

本物を知りつくした石丸シェフが、いろんなものと闘いながら、食材を確保なさって、この味にたどり着き、この白いお皿に料理がのって、このテーブルに出していただけるまでに、どれだけの積み重ねが必要だったか…そう考えると、本当にものすごいことだと思います。
そして、それを、こうやってみんなで囲める幸福。

石丸シェフ、マダム、ありがとうございました。
うるさくして、ごめんなさい。
シェフの厳しさ、正直ビビリの私は怖くて怖くて、ド緊張してしまうのですが、また、寄らせていただきます。

おいしいものとは、どういうものか、ちゃんと心と身体に刻みこむためと、自分に活を入れるために…。
No.165

2007年2月4日(日) ガトー・ショコラで考えること。
今週の教室、チョコレート強化月間第2弾、お題は、ガトー・ショコラとチョコレート・プリンでした。

作り方はシンプルなので、みなさん上手に作っていただけたと思います。
ガトーショコラ、食べるのは、焼きたての今日はやめて、明日以降にしてくださいね。と、お願いしたら、おひとりの生徒さんが、試食にお出ししたガトーショコラを慈しむような、優しい眼差しで、
「これ、食べないで持って帰って、家族とわけていただいてもいいですか」とおっしゃいました。
その言葉に、なんだか、「ハッ」とさせられてしまいました。
きっとお嬢さんが、お母さまがグマで作ってくるガトー・ショコラを楽しみに、待っていらっしゃるんだろうな…Tさんって、なんて優しいお母さんで、なんてかわいいおじょうさんなんだろう!そう思うと、胸が熱くなりました。

お菓子でもお料理でも、慈しみを持って作られたものを、食べて育ったひとは、きっと心に温かいものを持って大きくなっている。そんな気がします。
日常で忙しければ、外食が多くても、簡単なものでも、いいと思います。
でもたまにでいいから、慈しみの心のこめられたもの、作って食べさせてあげられたら、それが家族にとっては、最高のご馳走になるんじゃないでしょうか。

紅茶グマのお菓子も、生徒さんたちの、そんなお手伝いができたら…と、よく思います。
最近、もうちょっとシンプルでおいしいものってないのか?と、思うようになってきました。
楽したいから…と、言われそうだけど、そんなことありません!
自分が上手に作れても、生徒さんが上手く作れなければ、そんなお菓子、まったく意味がないから、考えて考えて試作を繰り返して、それはそれで生みの苦しみがたくさんあります。
そうじゃなくて、あまり技術がなくても、おいしいものができて、みなさんに喜んでいただけたら、こんなうれしいことはありませんから。

あ、言い訳がましいですけど、もちろん難しいお菓子も、作りたいですよ、ハイ。
No.164

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