紅茶グマ日記

店主・かとうみどり的日常

---2005年11月の日記---

2005年11月17日(木) ボジョレーヌーボー
そうです。今日は11月の第3木曜日、ボジョレーワイン解禁の日。
なんで木曜かと言うと、土、日にしてしまうと、フランスでは、店が休みのところが結構あるので…らしいです。
「な〜るほど!だから、木曜なのね!」と、納得すると、
「で、今年はどうします?」とパパがニコニコ。
このボジョレー解禁日に、紅茶グマがどんなに忙しくても、どうしても、どんなことをしてでも、ボジョレーを飲まなきゃいけないと、執念を燃やす男が、家にひとりおりますので、毎年11月第3木曜日は、日ごろお世話になっているお友達をお呼びして、ワインを飲むことにしています。
今年も何人かのお友達が来てくれて、楽しい一夜を過ごすことができました。
もちろん食べるのは、かとう家特製、パパッとフレンチもどきです。
アミューズに野菜のムース、みぶ菜とクルミのサラダ、茸と白身魚のクレームグラタン、野菜のホワイトスープ、豚肉のカシス煮、そしてくにちゃんが持ってきてくれた白カビチーズやオリーブ、そして、なぜかこれもくにちゃんが買ってきてくれた韓国料理のトッポギが華を沿えてくれて、時間がなかったわりには、結構ゴージャスな雰囲気のテーブルになりました。
そして、パパは「なんでこいつは、こんなことにだけは気がまわるんだ?」と不思議に思うのですが、西にグラスが空いたひとあれば、手を伸ばしてグラスを満たしてやり、東に空瓶あれば、あわてて新しいワインのコルク栓を抜き…と、どんどんみんなにワインをついでまわり、気がつけば、あっと言う間に、赤ワイン4本開けておりました。
年に一度のこんなお祭り騒ぎ、やっぱ忙しくても来年もやる…でしょう!
No.124

2005年11月14日(月) やつれると太るは...
秋の紅茶グマまつりが終わり、さて、これから秋のヴァリエテに入ろうということになり、マリちゃんとカレンダーに今後の予定をあれこれ書き込んで、
「じゃ、これから1週間試作でお菓子を作って、そのあとヴァリエテの発表をします」
「わっかりました。じゃ、11月の頭からお菓子作って、全国のお客様に発送だ!」
「オ〜!」と、盛り上がる女ふたり。
でも、でも、これが大きな誤算になってしまったのです。
今回新しいお菓子を三つほどヴァリエテの中に入れさせていただいたのですが、
この中のひとつ、プラリネを使ったケーキが、どうしても、どうしても、ここまできてるのに〜!というところで、「うーむ?」と首を傾げる出来なのです。
まずいわけではないのですが、
「このお菓子で、きみは、なにがいいたいのかね?」という感じの味に仕上がっていて、
いろんなものを足したり引いたりして、試行錯誤を繰り返し、最後には、「プラリネ!」という4文字を聞くだけで、
頭と胃が、クラクラするようになってきてしまいました。
そこでマりさんに相談すると、

「なにもそんな3個も新作にしなくってもいいじゃん!」と、バッサリ。
「これは、フロマージュブランとりんごとハチミツのムース?」
「りんごとハチミツがトロり溶けてんだよ…」
「あ、いい感じですよ、みどりさん」
「ありがとございます」
「で、これは?」
「ムース。プラリネのムース」
「へ〜プラリネなんて、おいしそう!」
マりさんがフォークをケーキに手を伸ばしかけた途端、
「やっぱダメ!」とテストで悪い点とって、お母さんに取り上げられそうになった子供のように、ケーキ皿をあわてて、私は引っ込めようとしました。
「食べさせてよ!」と、ガシッと腕をつかんだマリちゃん。
そして、そのまま私から皿を奪って、ケーキを豪快に口に放り込みました。
続いてなんでだかこの人は、大きく鵜飼の鵜のように、ぐっと上を向いてケーキを飲み込み、そしてやっぱり「?」と鳥のように小首をかしげています。
「おいしいけど...はっきりしないかも...」
「...正直な娘さん、あなたにはきっと幸せが訪れるでしょう...」
「うーん。おしいねえ、なんか、もう、あと一歩だよね」
「そうなんですわ。でも、もう今回はあきらめようと思います」
「えー!ここまでできてんのに?待って待って…じゃあねえ…」
と、今度はマリさんも一緒に考えてくれることになり、ふたりで、大量のプラリネにクラクラしながら、やっと2日後、このケーキ「ムース・オトンヌ(秋のムース)」は完成いたしました。

私はふだん、3回作っても、うまくできない時は、もうそのお菓子は試作をやめることにしています。
でも、今回は初めて、マリさんと一緒に、このお菓子を作り上げることができて、とてもうれしかったです。

やつれたんだか太ったんだか、こわくて体重計にも乗れてないのですが、とにかく私どもが身を粉にして出来上がった生菓子が、やっと明日から本格的に全国のみなさまにお届けすることができるかと思います。
どうかみなさん、ケーキは冷凍から冷蔵庫でゆっくりと解凍して、よい状態になってからお召し上がりくださいませ。
よろしくお願いいたします。
No.123

2005年11月4日(金) 勘のいいひとたち。
昨日の祝日、仕事をしないで子供と映画を観に行ったりしてしまったので、今日は、昨日やっとかなきゃいけなかった仕事をやりました。
マリちゃんがジェノワーズや、タルト生地を作ったりしている横で、もくもくとただひたすらリンゴをむく私。

遠く青森さからやって来た20キロ分のリンゴの皮をむき、まず半分は秋の通販のヴァリエテで使う、タルトタタン用に、そして残りは白ワインで煮るポンムコンポットと、これまたヴァリエテ用のリンゴのジュレと、生徒さんや友達が毎年楽しみに待っていてくれる、リンゴとキャラメルのジャム、この4種類に加工するために、大切なリンゴをそれぞれ分けました。

そうして、むいたリンゴを、切っては鍋に入れ、あるものは大きな木ベラでグツグツ煮込み混ぜ、そしてあるものは小さなシリコン型にギュウギュウに詰めにしてオーブンで焼き、そしてまたあるものはジューサーでリンゴジュースにして、焦がした砂糖と合わせ、ポンムキャラメルにし…汗だくになりながら結構大忙しでした。

実は今日、長女が喉が痛いと言って、学校を休んでいたので、
「もしかして、あんたさ、お母さんと一緒に紅茶グマに行かない?」と、朝、出かける前に長女に聞いたら、
「ごめんね、だるいから寝ていたい」と、ごもっともなご意見。
仕方なく友達に「今日、あいてない?」と、メールしてみても、
「ごめん、今日はちょっとダメなの〜」と、あっさり言われてしまいました。
「ちっ!みんな、仕事がリンゴむきだってわかったのかな」
「勘がみんないいんだよ、きっと」
結局、朝から真っ暗になるまで、ひとり、リンゴリンゴリンゴな1日になってしまいました。

だけど、いい薫りが厨房に漂って、とってもいい感じに、いろいろなものが出来上がっていくのは、まさに至福の時間になります。
夕方、全部のリンゴの処理が終わったとき、お腹が空いているのに気がついて、
「マリちゃん、なんだか私、突然お腹空いてきた!」と言うと、
「すっごい集中して作ってたんだね〜」と、珍しくマリちゃんに褒められました。
今日私が作ったこの黄金色のリンゴたちは、これから、北へ南へ、東へ西へ、みなさまのところに、少しずつ旅立っていくことと思います。
ちなみに私、リンゴをむくときは、いつもだいたい
「リンゴの樹の下で〜♪」と、上海バンスキンのあの名曲を歌いながら、むいております。

少しでもみなさまに、この至福の時間をお裾分けできますように…と願いを込めながら…

No.122

No. PASS
キーワード  OR AND
スペースで区切って複数指定可能

HOME

[Admin] [TOP]
shiromuku(f3)DIARY version 3.43