■ ジュ・テーム、モラ!

je t'aime, Mora !
パリ滞在中、私はマトファーの専門店、「モラ」に4回も行った。7泊8日だから、正味6日間のうち、2/3はモラに行って、数時間を過ごした。

以前のモラは、型の名前があって、型番らしき数字の羅列があるだけで、お店のおじさんに、これはいくらですか?と、いちいち聞いて値段の確認を取らなければいけなかったのだが、今回行ったら、型の下に小さく型の名前が書いてあって、そして、値段がちゃんとついていた。
なんて便利なんだ!
私は両手を広げて、踊りだしそうなくらいのはしゃぎっぷりで、一番奥の、たくさんの焼き型が並んでいる陳列コーナーへ駆けていった。しかも、ひとりで、「わーわー」とか「これもいいなあ...」とか、もう宝物を見つけたかのごとく、大はしゃぎ。
でも、この大はしゃぎのあと、この宝物たちにはそれぞれ値段がついていて、それはすべて自分で支払わなければならない、という悲しい掟に気がつくのにそう時間はかからないのであった。

あれこれ考えて、タルトレットの型、フランキャヌレの小さい型などの購入を決意。
フレキシパンコーナーに行って、犬のように型の周りをうろうろし、においまで嗅いで、結局1日目、フレキシパンは購入を見送ってモラを後にする。

ムームムーと、ぼんやりあれこれ考えながら、ムッシュの話にも上の空となり、夜、ご飯を食べていて、フレキシを買わなかったことを心底後悔して、悲嘆に暮れていたら、ムッシュが「みどりさん、またモラに明日、買いにいきましょうよ」と、言ってくれた。
「そうだよね!また行けばいいんだもんね!」
途端に元気になって、また翌日、私たちはモラに出かけたのである。

そして、その日、フレキシのドーム型を買って、でも前から欲しかったリンゴとホタテの抜き型を見つけ、そのでかさに、「店では使わない」と、購入を断念...そしてその夜、再び「ぬきがたー!」とうめいていると、ムッシュが、「そんなに腹の底から声を出さなくても...」
「また明日、モラに行ってもいい?」
「え!明日も?」
「......」
「いいよいいよ。行ってきなよ・・・。」

で、3日目以降は、ムッシュと別行動のモラタイムをとることになった。

モラのそばにある「アー・シモン」でも、ブリュレ用のココットを買って、チョコレート・プリンをそれで焼きたいがためにだけ、購入。

   小額も、積もればこたう ユーロ高 

一句ひねったりしつつ、これだけはと、ケーキの型を大人買いしてしまった。

Mora
   13, rue Monmartre 75001 Paris

A.Simon
   48 et 52, rue Monmartre 75002 Paris

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