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| ■ パリで買った地図とガイドブック |
| guides gourmandes |
| パリに来たら、何はともあれ、まず最初にこれを買おうと思っていた。 「le petit Lebey des bistrots parisiens」 である。前回、2001年にこの本を知って、ビストロ巡りの参考にさせてもらってから、私は、すっかり、このガイドブックのファンなのだ。 著者クロード・ルベは、レストランガイドも書いているが、こちらは、ビストロ専門のガイドブック。パリの優良ビストロ300店以上を選び、ミシュランの星の代りに、鍋マークで評価している。メニューの内容や、値段、そして、簡潔ながら的を射たコメントが記載されている。ビストロはどこも同じ、なんて無責任なことを書いたけれど、実際には、個性豊かなビストロがたくさんある、ということがわかるだろう。 パリでビストロを巡るなら、この本を参考にするしかない。 ![]() ところが、本屋に行ってはみたものの、レストラン篇はあっても、こちらのビストロ篇「プティ・ルベ」が見あたらないではないか。店員に訊いてみたら、2月発売なのだそうだ。仕方ないので、古本屋で、昨年度のもの、つまり、2006年版を入手した次第である。きっと、今頃、2007年度版が出ているに違いないと考えると、ちょっと悔しい。 例えば、2006年度の最優秀ビストロとして、ヴォジラール街の「ラ・フェルランデーズ」が選ばれているが、もちろん、こういう店までわざわざ出かけてみるのも悪くはないだろう。でも、このガイドブックで最高とされた店に行くのも手なら、その時、自分がいる界隈のビストロにすぐさま出かけてみることの方がもっと大切だと思う。パリ市内に、優良と太鼓判を押されたビストロが300店以上も散らばっている、というだけでも頼もしいことではないか。その他にだって、素晴らしい店は沢山あるはずなのだから。 次に、同じようなビストロガイドとして 「Le guide des bistrots à Paris」 ルベのものと書き方は同じようなものだが、やや小規模。 また、ブランジュリー、つまり、パン屋のガイドブックとして、 「Le guide des boulangeries」 がある。こちらは、パリの優良パン屋180店を網羅したものだ。各パン屋を、パン、ヴィエノワズリ(菓子パン)、サービス、デコール(内装)の、4部門で審査し、総合点で星を与えている。 この本によれば、パリ市内には1263軒のパン屋があるらしいが、その頂点、三つ星のパン屋として、13区の「ロラン・デュシェーヌ」、6区と15区の「ポワラーヌ」、そして、5区の「ブランジェ・ド・モンジュ」を挙げている。今回、泊まったホテルから、この「ブランジェ・ド・モンジュ」は目と鼻の先。二度ほど買いに行った。 また、以前、私たちが住んでいた11区のモントルイユ街のパン屋「ロートル・ブランジュ」は二つ星。パンの採点では、「ブランジェ・ド・モンジュ」と同じ、16.5点(20点満点中)を獲得している。 ただ、こういう星勘定に惑わされてはいけないということは、ビストロのガイドブックと同じだろう。そんなことは、話のネタだけで十分だ。とにかく、パリ市内だけでも、これだけ、おいしい、とされるパン屋があるということが重要なのだ。 そして、もう一冊、 「Boutiques gourmandes à Paris」 これは、食料品に関するあらゆる店の中から優良店350店をリストアップしたもの。パン屋やお菓子屋はもちろん、肉屋、魚屋、ワインショップ、エピスリー、チーズ屋、トゥレトゥールの店、何でもそろっている。 フランスでは、本屋を回ってみても、レストランなどのガイドブックというものは、意外と少ない。日本のように、レストランだけで何十種類もの本やムックが出ている、ということはありえない。もちろん、ミシュランや、ゴー・ミヨーなどといった二大権威がそびえ立っているせいでもあるが、それよりも、おそらく、普通のフランス人は、ガイドブックなど見やしないからだ。誰も、自分の行きつけのパン屋、ビストロがあって、そこへ、繰り返し通う。大事なのは、美味しい料理を食べたり、あれこれ批評することではなく、家族や友人と楽しい時間を過ごすことだ、ということを知っているからだろう。 もちろん、新しもの好きのスノッブというものは、どこにでもいるのだが。そして、パリの地図。 「パリに持っていった本」のところでも書いた地図(写真左側)、実は、もう古くなってしまった。 特に、13区のトルビアックの国立図書館付近や、対岸のベルシー地区は、街の風景がすっかり変わってしまって、実際に、新しい道なども出来ている。残念だが、ここは最新版を買うことにした。パリの地図は何種類も出ているが、一応、今まで使っていたミシュランの後継版を買ってみる。しかし、見慣れた地図が一番、ということで、結局、この地図は使わなかった。それに、真新しい地図を使うのが何となくもったいないような気がしたからだ。これは、とりあえず、観賞用に回すことにしたい。貧乏性だな。 ■ 「le petit Lebey2006 des bistrots parisiens」 Albin Michel ■ 「Le guide des bistrots à Paris2006」 Les edition du Bottin Gourmand ■ 「Boutiques gourmandes à Paris」 Hachette ■ 「Paris par arrondissements」Michelin |
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